jyun784のメモ

IT関連のメモです。勉強会の感想なども。

エフサミ クラウドハンズオンセッションの比較

ハンズオンセッションに参加してくれた、Iさんにレポートを作成してもらったので、紹介します。

----------

 エフサミでは、ノートPCを実際に持ち込んでクラウドサービスを学習するハンズオンのセッションが3つあり、AWS、Azure、Google Cloud Platformのクラウドサービスを学習した。それぞれのセッションでは参加者が15~20人程度で、座学ではなくクラウドサービスを実際に触れてみることが中心の内容で、主にWebサーバを作ってコンテンツを公開する、あるいはそれに類似したことを行った。それぞれのクラウドサービスは料金がかかるが、作成する仮想マシンの性能や稼働時間などで料金が変化し、どういった場面でどのサービスが良いかまでを把握することはできなかった。 

  

 AWSのハンズオンセッションは、講義形式で一つ一つ手順の説明を聞き。分からないことは質問などをして確実に学ぶことができた。今回のセッションではAWSを利用する上で効果の高い方法をまとめたAWSクラウドデザインパターンについて触れ、その中のDirect Hostingパターンなどを学ぶことができた。これは、Webサーバを作らなくてもインターネットストレージに保存してある、HTMLなどの静的コンテンツを外部から閲覧することができるようになるパターンである。これを利用すると、Webサーバへの負荷をかけずにHTMLのコンテンツを公開することができると考えられる。 

  

 Azureのセッションでは、クラウド上で実際にWebアプリケーションサーバを構築するセッションであり、自習形式で各自構築を進めていった。実際にリモートからGUI環境にアクセスし、その環境でIDEを実行して学習をする予定であり、私は実際にリモートのサーバにGUIでアクセスすることまではでき、クラウドの基礎を学ぶことができた。ただし、ハンズオンのセッションであるため、トラブルもあり、これにはハンズオンセッションの難しさを感じた。資料が豊富でよく説明されていたので、全体としてはうまく進められた。 

  

 Google Cloud Platformは、4つのサービスの紹介をして、自習形式ではあるが実際に資料を元に順に講師が説明した。セッションでは4つのうち2つのサービスについて主に解説をしており、一つがほかの2つのクラウドと類似している、IaaSであるGoogle Compute Engineであり、セッション中では仮想マシン上にLinuxを作成してWebサーバを構築した。もう一つはGoogle Cloudの特徴であるBig Queryである。こちらはビッグデータ解析に利用できるクラウドサービスであり、数テラバイトの処理を数秒で処理する。処理にはSQLに類似した言語系を利用できるため、学習コストもあまりかからずに利用できる。他にもGoogle Cloud Pricing Calculatorといった、クラウドを実運用する上でかかるコストを見積もれるサービスなどを学ぶことができた。